◎気学とは~宿命を断つ。運命は自分で創る。

 

●人生、山あり谷あり

 

 

これすなわちバイオリズムです。

 

この世のすべてのものは莫大なエネルギーの爆発 = 宇宙のビックバンから始まりました。

すべてのものにはエネルギーがあります。それは常に循環しています。

 

 

 

 

宇宙のエネルギーを受けた地球の自然にもエネルギーが循環し、太陽の動きや位置、それに伴う風や雨の流れを生み出し、自然のリズムを作っています。

 

その自然の中の一部である人にもまた、小さいながらもそれぞれにエネルギーとそのバイオリズムがあります。

 

 

 

 

それぞれがそれぞれに一定の動きを持っています。

 

 

それとそれが調和した時に「幸運」を感じ、不調和した時に「不運」を感じると気づいたようです。

 

そのリズムを知り、生活に役立てようと統計をとり、体系化したものが九星気学です。

 

 

 

6000年前、溥儀という人が天体をみて、川の流れと渦を見て生命の循環の法則を知ったと言われています。この溥儀はこの生命力を3つに分けました。

 

天の気 天のエネルギーは10種類ある=十干=幹  

 

地の気 地のエネルギーは12種類ある=十二支=枝 

 

人の気 人のエネルギーは9種類ある=九星     

 

 

 

天の気は宇宙全体の気を担当しています。宇宙の動きを伝えます。

 

地の気はその天の気を受けて立ち上がる気です。世界の政治・経済・外交・について現します。

 

人の気はこれらの気の影響を受ける個人の運勢の動向を表します。流行やトレンド・社会現象も見ます。

 

 

 

このことからわかるように、気学は人間の一対一の運勢だけを見るのではなくて、もっと大きな一連の社会の動き、政治の動き、経済の動き、流行や社会現象を見るものです。

 

その中でどう生きるか。

 

問題が発生すれば、どう対処すれば解決が速いのか。

 

それを知るための学問です。

  

気学とは、自分で運命を開いて自ら幸運を呼び寄せることのできる学問です。

 

 

 

●気学とは「宿命」を断つ。「運」は自分で切り開く

 

 

運命を天に委ねるのではなく

 

天の気・地の気・人の気を知って自分の状態を知り、今に一番ふさわしい行動を決める。

 

より質の良い効率的な行動ができるようになる。

 

気学を学ぶことで、自分では気づかなかったことを知ることができる。

 

すなわち、

 

・今いる場所はどういうところなのか?

 

・待つのか、攻めるのか?

 

・ではその時期はいつなのか?

 

などなど。

 

 

 

「効率的」というとなんだか打算的でいやったらしい感じがするかもしれませんが、

 

天地人のエネルギーと自分のバイオリズムを調和させるということです。

 

こちらから環境に「合わせる」ということです。

 


気学や方位学を学ぶことは、それに振り回されるという方がいますが、違うと思います。

 

振り回されるのがイヤだとか、思うように生きられなくなるのがイヤ

 

こういう思いに支配されてしまう状態を「我が強い」といいますね。

 

 

少し考えればわかることです。ちっぽけな人間が宇宙のエネルギーを変えられるわけがありません。

 

地震ひとつ正確には予知できず、天気だって変えられない。もっと言えば同じ人間ですら相手の本質を変える事は出来ないのです。

 

「自分に合わせて!」と言う人は「我」が強くて苦労する。というのはこういうことです。

 

環境は合わせてくれない。自分から環境に合わせるということを知らないということです。

  

苦労したとすれば、それもまた必然です。

 

何かのきっかけで「そうじゃないんだ」と気がついた時から、運は変わり始めるでしょう。

  

 

 

●気学の始まりと宗教

 

  

 

ざっと今からおよそ1万年前くらい前から人類は、農耕牧畜をはじめました。

 

歴史の教科書では5000年くらい前と書かれているようですが、

 

三内丸山遺跡あたりでは、原始農耕が7-8000年前には始まっていたようです。

 

 

 

それ以前は人類は狩猟採集の生活をしていました。

 

自然にあるものをとって捕まえる生活です。

獲物を得るためには、その獲物を超える能力が必要でした。

そうしないと獲物が捕れなくて飢えてしまいますものね。

 

 

●高い木の枝に実った果物をとるための背の高さ

 

●足の速い獲物を捕まえられるだけの足の速さ。

 

●水中で活動できる心肺能力。

 

●道具の命中率。

 

 

 

すなわち豊かさは身体的能力そのものでした。

 

 

 

ですから人間は自分の中の力を最大に増幅させて発揮する必要がありました。

 

100%自分の力を表に出すのが、唯一にして最大のテーマであり願いだったのです。

 

 

 

その為に昔の人はどんなことをしたかというと、呪い(まじない)です。

 

 

●自分の体を傷をつけたり、入れ墨をいれて中のパワーを放出しやすくしたり

 

●顔や体に色を付けて力を増幅させようとしたり。(これが化粧の始まりです)

 

●熊の爪や鷲の羽などを体につけて能力の助けを得ようとしたり。(これがファッションの始まりです)

 

 

その願いや祈り・まじないの類が呪術。入れ墨や麻薬を併用して自分の力を高める。

 

これが一万年前までの宗教でした。

 

 

 

 

やがて次第に人類は知恵をつけて、農耕牧畜を開始します。

 

 

こうなると自力ではだめになってきます。自然の力が必要になってくるんですね。

 

太陽の光、雨や風。暖かいだの寒いだのの気温の変化も必要です。

 

自分がいくら頑張ってもダメなときがある。人類を超えた大きな力に気が付くようになりました。

 

コントロールできない力=他力を祈るようになりました。

そして祈祷が生まれます。祈祷と呪術は全く違うものです。

 

 

 

 

祈祷が始まって神と仏が生まれました。

 

 

ヒンドゥー教やユダヤ教は神を見つけた宗教です。

のちヒンドゥー教から仏教が生まれ、ユダヤ教からキリスト教がうまれました。

 

 

 

では同じころの中国ではどうなっていたでしょうか。

 

 

この人類を超えた大きな力を神ととらえず、気ととらえたのですね。

生命力=バイタルエナジーです。

 

 

ここが中国の特徴です。良い悪いではなく、民族の特徴です。

 

 

そしてこれを科学的に分析し始めました。

なぜだかわかりませんが、説明しやすいのは確かです。神や愛の説明は難しいです。

 

 

そして分析し統計を取り始めた。

 

これが気学は統計学といわれる理由となっています。

 

 

 

それを編纂したのが孔子です。

ご存じ中国春秋時代の哲学者・思想家で儒教の始祖です。

 

儒教も気学の流れをくんでいるのです。

のちに易経や漢方、漢方からくる薬膳、カラーセラピーアロマセラピーなど色々なものが派生しています。

 

 

孔子はまさに時の皇帝の軍事、政治コンサルタント

 

そのあとの孫子はマーケティング、マネジメントをしていました。

 

 

 

西洋占星術もそうかと思いますが、占い=裏成りを使えるのはその土地の統治者、時代の権力者でした。そして長い期間、門外不出のものとして口伝術として伝えられてきたのです。

 

 

それを今私たちが学べる幸せ、チャンスをぜひ実現したいものだと思います。